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UVインクジェットで「物のフチまでの印刷」は、普通の印刷とどう違う? 印刷位置の精度と塗足し量、トラブルと対策について詳しく解説

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UVインクジェット印刷における塗足しはなぜ必要?印刷精度やジグを使った印刷との関係

UVインクジェット機では、様々な「もの」に印刷します。
その中には立体物も多くあります。
立体物の印刷面のフチまでインクがのる場合、そのフチにかかる部分には塗足しが必要になります。
塗足しとは、実際の印刷面積よりも外側に印刷データを大きく作って、インクジェット機に送るデータ位置と、実際の物の位置にずれが生じた場合、フチまでしっかり印刷できるようにするためのものです。
インクジェット機に送るデータのフチの位置と、実際に印刷される物のフチの位置が完全に一致している場合は、塗足しは全く必要ないのですが、実際にはインクジェット機に送るデータと実際の物の位置関係は、機械の位置精度や、ジグの精度や設置位置の正確性、目見当の場合は人の手による限界によってどうしてもズレが生じます。
これを回避して、多少ズレが生じても、印刷面のフチまで不足なく印刷できるようにするのが塗足しというわけです。
ズレが大きく予想される場合は、塗足しをする面積を大きくしなければなりませんし、精度よく印刷できる場合は、塗足し量は小さくすることができます。
実際に弊社で印刷を行う場合の塗足し量は、印刷物の外周から0.5mm~1.0mm程度外までの場合がほとんどです。

公開 : 2026.09.09

塗足しのインクがトラブルを引き起こす!ジグと塗足しの意外な関係

安全の為に塗足しをするわけですが、塗足しした部分のインクは、印刷時にはヘッドから必ず吐出されることになります。
塗足しによって印刷物の外に吐出されたインクは、印刷物の周囲に飛び散ることになり、このインクは、印刷物の側面に付着したり、ジグの上に付着することによって、様々なトラブルの原因になります。
なので塗足し量はできるだけ小さいことが理想です。
ジグを作成しない小ロットの印刷の場合は、インクジェット機の台の上にこのインクが付着することになりますが、印刷回数も少ない上、印刷台にはインクが密着しないので、それほど困ることはありません。
問題になるのは、印刷回数が多いジグを使っての印刷の場合です。
ジグの種類による難易度の違い|樹脂製ジグと金属製ジグの比較
ジグに付着した塗足しのインクは、印刷の度に積み重ねられることになります。
そのまま放っておくと、積もり積もったインクの方が印刷物の印刷面よりも高くなってしまいます。
そこまでいかなくても、印刷時に、ジグに積もったインクと印刷物のインクが一体化して、印刷物をジグから取り出すときに、印刷物のインクが割れてしまうこともあります。
そのような不具合が起こる前に積もったインクをはがして清掃するのですが、インクがジグに全く密着しなければ、それほど苦労することはありません。
ステンレスや鉄といった金属製のジグの場合は、そのままではUVインクジェット機のインクはほとんど密着しないので、比較的簡単です。
しかし樹脂製のジグの場合は、多かれ少なかれ密着するので、ジグの清掃に苦労することになります。
ジグについたインクを一回ごとに清掃するのが理想ですが、それではせっかくのジグによる高い生産性が損なわれてしまいます。
とはいえ、トラブルを引き起こすインクはできるだけ速やかに除去したいので、どの程度積もった段階で清掃するのかが、なかなか悩ましいところです。
また、樹脂製のジグでは、清掃のたびに傷つけることになるので、ジグの寿命にも大きく影響することになります。

まとめ|フチまで印刷が有るか無いかは大問題!技術的難易度やコストに大きく影響

このように、UVインクジェット機による立体物に対する塗足しは、その印刷方式の特徴ゆえに様々な問題を引き起こします。
一見、フチまで印刷があるか無いかでは、印刷としてそれほど大きな違いが無いように感じます。
しかし、物のフチまで印刷がある場合は、フチまで印刷が無い場合と比べると、UVインクジェット印刷の技術的な難易度は大きく上がります。
時と場合によっては、その対策の可否がコストや印刷の可能性に対して大きな影響を与えるのです。

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