印刷チャレンジ 〜Vol.16〜【ベルト・バックル編】
今回はこちら!ベルトのバックルに印刷していきたいと思います!
普段使っているファッション小物に、ちょっとした遊び心を足してみる企画です。
難しい専門用語はできるだけ使わずに、やってみた感想や気づきを正直にまとめます。
失敗しそうになった場面も含めて、初心者目線でお届けします。
公開:2025.10.02
バックルってどんな素材?金属への印刷
バックルは手で触ることが多く、毎日の生活の中で存在感がある小物です。
今回は、表面が比較的なめらかな金属製のバックルを使いました。
角の形や少しだけ丸みのある部分など、完全に平らではないところもあります。
そうした形は印刷するときの難しさにもつながるので、工夫しながら進めます。
デザインは和風アレンジ
デザインは弊社のアイコンをちょっと和風にカスタムしてみました。
バックルの質感に和を感じたので、アイコンを和風に仕上げてみました。
中々いい感じではないでしょうか 笑
印刷前の下ごしらえ
表面のチェック
まずは表面を目で見て確認します。
指紋やほこりはふき取ります。
光にかざしてムラがないかを確かめます。
できる限り水平に
できる限り水平になるよう調整します。
バックルの形は中央と端で高さが少し違うことがあります。
そのままだと印刷ヘッドとの距離に差が出るので、土台の高さを微調整し、
目で見て分かる程度にまっすぐにします。
置き方の向きを決める
印刷するときの向きも意外と大事です。
ベルトをどちら向きに通して使用するかによって、向きを決めます。
それでは印刷していきます
スタートのボタンを押す瞬間は、毎回ちょっとだけ緊張します。
ヘッドが動き出し、ライトが点いて、デザインの形がすこしずつ現れていきます。
始めは薄く、二度見しないと分からないくらいの色ですが、進むごとにはっきりしてきます。
この“浮かび上がってくる時間”を見るのが、とても楽しい瞬間です。
印刷中のようす
ヘッドは一定のリズムで往復し、デザインを少しずつ浮かび上がらせていきます。
斜めのラインや丸い形の部分では、仕上がりがどう出るか思わず祈るように見守ってしまいます。
ただ、印刷の工程自体は安定して進むので、あとは仕上がりを信じて待つだけです。
完成!いい感じ!!
和風の要素が浮きすぎず、バックル自体の落ち着いた印象はそのままです。
角度を変えると印象が変わるのも、金属ならではの楽しいポイントです。
近くで見ると、少し立体感が出て、触れると段差を感じます。
仕上がりチェック
色と輪郭
濃い部分はくっきり見え、細い線も読み取れました。
色の境目がにじまず、輪郭がシャープに残っているかを確認します。
写真を撮って遠目に見直すと、実物とは違う見え方が分かります。
SNSに載せる前提でチェックするのも、客観的に判断できて良い方法です。
手ざわり
表面をそっと指でなでて、引っかかりが強すぎないかを確かめます。
ガサガサしていると服にこすれやすいので、引っかかりの少ない配置にしておくと安心です。
角に近い場所は、動かすと手に触れやすいので、デザインを少し内側に寄せておくと扱いやすくなります。
日常使いのイメージ
バッグを肩にかけたり、椅子に座ったりする動作で、バックルは意外と物に当たります。
そのときの見え方も想像しながら眺めます。
派手すぎないけれど、近くで見たときに“おっ”と思ってもらえる存在感を目指しました。
気をつけたポイント
シンプルに分かりやすく
初心者のうちは、細かい模様を詰め込みすぎないのがおすすめです。
はっきりした形を中心にすると、仕上がりの差が出にくく、バランスが取りやすくなります。
余白の使い方
余白を恐れず、あえて空けることで、金属の質感が活きます。
全部を塗ろうとせず、素材の良さを残す発想にすると、整った印象にまとまります。
置き場所と光
作業台の照明や窓からの光で、見え方がけっこう変わります。
少し暗くするとデザインが沈んで見えるので、明るい場所で確認しながら進めました。
完成後も、屋外と屋内で写真を撮ると、発色の違いが分かります。
よくある質問
金属に本当に印刷できるの?
金属への印刷は可能です。
実際にやってみると、形が見えてくる楽しさがあります。
ただし、素材の形や表面の状態によって仕上がりに差が出ます。
擦れて消えない?
日常生活で擦れて摩耗することは避けられませんが、
日常使いでは“やさしく扱う”意識を持つと長持ちします。
使いながら味が出ていく感覚も、楽しみのひとつです。
どの色が見えやすい?
金属の素材によって見えやすい色は異なります。
今回のように濃い色を使い、周りに余白を残すと視認性が上がります。
写真にすると、実物より少し薄く写ることがあるので、撮影も前提に色を選ぶと良いです。
今回の反省と次へのアイデア
今回は、水平をしっかり出すことと、一色で印刷することが良い結果につながりました。
次は、もう少し広い面のバックルや、色違いの金属でも試してみたいです。
仕上がりの違いは、写真で並べて比べると分かりやすいです。
まとめベルトバックル印刷で感じたこと
ベルトのバックルに、UVインクジェット印刷でオリジナルのデザインを入れてみました。
身近な小物に一手間加えるだけで、いつもの持ち物が特別に感じられます。
金属は少しハードルが高そうに思えますが、今回のように準備を丁寧にすれば、落ち着いた雰囲気の仕上がりが狙えます。
向きの決め方、水平の整え方、余白の取り方など、小さな工夫が出来映えにつながります。
これからも、身近な素材で小さなチャレンジを続けていきます!
次は色違いのバックルや、模様の雰囲気を変えたデザインでも試してみたいですね。
「こんな素材にも印刷できるの?」という視点で、楽しく実験を重ねていきます。
>金属に対するUVインクジェット印刷の詳細はこちら