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UVインクジェット機の寸法精度

平板UVインクジェット印刷では、印刷対象物を置く平たい金属製の台の上に、まずは治具と呼ばれる道具を装着し、そこに印刷対象物を置いて印刷する場合が多くあります。
治具は、印刷対象物の形状に合わせて作られていて、印刷対象物を印刷台の正確な位置に簡単に素早く置ける様にするための物です。
治具は、多くの場合同一形状の物を一度に多数置ける様に設計して作成します。
量産印刷の場合、この治具によって生産性が劇的に上がります。
治具自体は、1.5~2mm厚程度の金属板に、複数の四角い穴を開けた単純な汎用性の高いものから、複雑な形状の印刷対象物専用に作られたものまで、色々あります。
弊社では、様々な治具を使用して量産に対応しています。
汎用の物では1.5mm厚の長方形のステンレス板にレーザーで複数の長方形の穴を開けた治具をよく使用します。
治具全体の大きさや穴の形状、個数、位置などの設計を弊社で行い、レーザー加工は外注で作ってもらっています。
その穴の端面に合わせて印刷対象物を並べることになるのですが、その時問題になるのが、レーザー加工機とUVインクジェット印刷機の寸法のずれです。
一般に、インクジェット機はそれほど寸法精度を求められることがないので、レーザー加工機の方が寸法精度は上です。
とはいえ、弊社では、高い位置精度が求められる印刷の量産品を受注することも多くあります。
そこで、UVインクジェット機とステンレス治具の寸法のずれを測り、UVインクジェット機に送る一つ一つのパターンの位置をデータ上で修正して、一度に多数置かれた印刷対象物の正しい位置にパターンが印刷されるようにします。
もちろん、一度に印刷する個数が多くなればなるほど、また治具全体の大きさが大きいほど位置調整は難しくなります。
トライアンドエラーで位置修正を行い、できるだけ早く位置修正を完了させることができれば、治具を使うことによって一度にたくさんの印刷をすることができるようになります。

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