先日、白いアクリル板に画像を印刷する仕事があったのですが、印刷した物を確認すると、UVインクがちゃんと固まっていない状態になっていました。
UVインク特有のにおいも通常より強く、指でふれるとベタベタしていて、絵がとれてしまいます。
明らかに異常だったのですが、何度試してみても同じ状態です。
UVの光量に問題があるのかもしれないと思って、一度印刷してから再度UV光だけを当ててみてもほとんど状況は変わりません。
試しに他の材料で印刷してみると、白のタック紙ではちゃんと固まりますが、透明のアクリル板では同じように固まりませんでした。
とりあえず、機械の異常を疑ったので、インクジェット機メーカーのメンテナンスを呼んで、UV装置等をチェックしてもらいましたが、異常はみられないとのことでした。
ただ、その後の情報で、印刷する色と材料の組み合わせによって、このような事が起こることがあるとのことでした。
印刷した絵柄は、うすいピンク色を基調とした画像でした。
メーカーによると、薄い色は比較的インクが固まりにくい傾向があり、特にシアン(青)とマゼンタ(赤)のインクにその傾向が強いとのことです。
また、今回対象となった材料がツヤのある白色アクリル板だったので、それも影響しているかもしれないとのことでした。
インクの渇きは悪いものの、絵そのものはちゃんと印刷されていたので、印刷後、ホコリを被らない様に立てて置いておき、UVインクを2~3日、自然乾燥させたところ、問題の無い状態になりました。
まだまだわからない事がたくさんあるなぁ、と思った次第でした。