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製版用フィルム出力機TRENDSETTER Q800 DIALIBREでのフィルム出力(スクエアスポット技術)

TRENDSETTERQ800DIALIBREのスクエアスポットで高精度な製版用フィルム出力を実現

製版用フィルム出力において、高精度で安定した製版用フィルムの安定供給を求める声が高まっています。
そのニーズに応えるため、蔵所写真工芸ではKODAKの製版用フィルム出力機TRENDSETTER Q800 DIALIBREを導入しました。
同機は高い描画性能を誇るKODAKのレーザー出力機で、KODAKの高い技術力によるスクエアスポット技術を搭載し、従来機では難しかった再現性と階調表現を大きく向上させています。
本記事では、TRENDSETTER Q800 DIALIBREの技術的な特徴やスクエアスポットによる描画の仕組み、さらに導入によって見込まれる品質向上の可能性について詳しく解説します。

公開:2026.02.02

TRENDSETTER Q800 DIALIBREとは何か?

TRENDSETTER Q800は、KODAKが開発した製版用CTPシステムの最新モデルです。
同機はスクエアスポット技術を搭載したプレートセッターであると同時に、精度の高い製版用フィルム出力を可能にする機材として注目されています。

TRENDSETTER Q800が担う製版工程での役割

TRENDSETTER Q800は、製版用フィルムやCTPプレートへの高精度な露光を実現する出力装置として設計されています。
従来のレーザー描画機では再現が難しかった細線や微細文字にも対応でき、階調の安定した描画が期待できます。
特にスクリーン印刷向けの製版や、高密度なドット表現が求められる工程においては、描画精度と作業効率の両立が可能とされています。
蔵所写真工芸ではこの製版用フィルム出力機を導入し、安定した稼働状況を実現しています。

スクエアスポット技術の仕組みと特徴

TRENDSETTER Q800 DIALIBREに搭載されているスクエアスポット技術は、KODAK独自の描画方式です。
従来のレーザースポットとは異なるアプローチで、高精度な製版フィルム出力を可能にしています。

スクエアスポットとはどのような描画技術か

スクエアスポットとは、レーザー描画時に「正方形に近い形状のドット」を形成する独自技術です。
一般的なレーザー描画装置では、レーザードットが円形になりやすく、線のエッジや細かなディテールににじみや、がたつきが生じやすい傾向があります。
これに対し、スクエアスポット技術は矩形のレーザースポットを用いることで、細線や網点のエッジを明瞭に再現し、滑らかで精密な階調表現を実現します。
また、この技術により、解像度を上げることなく視覚的な再現性を向上させることができるのも大きな特徴です。

スクエアスポットによるドット形状の安定性と再現性

スクエアスポット技術は、描画中の熱や振動、メカニカルブレの影響を受けにくい構造を持っています。
レーザー光の通過経路や駆動部分の構造が精密に調整されており、ドット形状のブレやズレが起きにくくなっています。
また、描画ヘッドの移動も非常に滑らかで、連続稼働時にも描画ラインが乱れず、一定の濃度や形状を保った出力が可能です。
その結果、ドットの形状が常に均一で、同一ジョブ内での品質ブレを最小限に抑えることができます。
特に階調再現においては、ハイライト部の小さなドットでもエッジがぼやけることなくシャープに出力され、精密なトーン表現が可能です。
さらに、網点印刷やシルクスクリーン用の分版フィルムでも、細部まで安定した出力が可能なため、高い製版品質が求められる現場において重宝されています。

レーザー描画解像度の違い

フィルム出力機TRENDSETTER Q800では、フィルム描画時の最大解像度2400dpiで、より細かなドットや線も忠実に再現できます。
微細なパターンや線も、スクエアスポット技術と組み合わせることで解像度の実効値が向上します。
たとえば、微小な文字や細い罫線が潰れたり太ってしまうといった問題が抑えられ、設計通りの再現性を実現します。

安定稼働と保守性における改良点

TRENDSETTER Q800は、メカニカル構造や制御系の見直しにより、長時間の安定稼働を実現しています。
従来機にありがちだったレーザーヘッドのズレや機構的なブレを最小限に抑える設計が施されています。
また、定期メンテナンスの回数や作業内容も軽減されており、装置のダウンタイムを最小限にできるのも大きな特徴です。

ハイライトからシャドウまでの階調表現力

スクエアスポットは、ドットの形状が常に一定で、特にハイライト部の極小ドットが安定して再現されます。
その結果、明部から暗部までの階調が滑らかにつながり、トーンジャンプのない自然な印刷表現が可能となります。
シャドウ部分では潰れやすい細かい線や背景のディテールも保持されやすく、全体の表現力が向上します。
これにより、スクリーン印刷や高解像度の画像出力においても、忠実で美しい仕上がりが期待できます。

蔵所写真工芸でのTRENDSETTER Q800による対応業務

蔵所写真工芸では現在、シルクスクリーン印刷・オフセット印刷・パッド印刷・アルマイト染色・金属エッチング向けの製版用フィルム出力を行っており、幅広いニーズに対応しています。
特にスクリーン印刷では、高線数や微細な図柄を含む分版にも対応した高品質なフィルム出力が可能です。
フィルムサイズはA3〜1100mm×800mmまで対応しており、製版用フィルム製作に伴う様々なDTP作業にも柔軟に対応しています。
RIPソフトは非常に柔軟性の高い設定が可能なDIALIBREⅢを使用し、網点の線数と角度、網点形状の個別指定にも対応しています。
TRENDSETTER Q800の高い寸法再現性により、工業製品など高い寸法精度が要求されるフィルム出力にも十二分に対応可能です。

まとめ:TRENDSETTER Q800 DIALIBREの導入により、製版用フィルム出力のさらなる高品質化へ

蔵所写真工芸では、製版用フィルム出力における品質と再現性の向上、安定供給を目的に、製版用フィルム出力機TRENDSETTER Q800 DIALIBREを導入しました。
KODAKのスクエアスポット技術とRIPソフトDIALIBREⅢにより、細線や網点の描画精度、階調再現、安定性のすべてにおいて、今までのフィルム出力機と比較してその品質は大きく改善しました。
今後も出力ミスの低減や納期の短縮、出力品質の安定など、お客様にとって価値あるサービスを目指して努力してまいります。

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