印刷チャレンジ 〜Vol.19〜【ネクタイピン編】
今回はこちらのネクタイピンにUVインクジェット印刷をしてみました。

デザインは弊社アイコンでいきたいと思います。
ビジネスの場でさりげなく個性を出せる小物といえば、ネクタイピンです。
既製品の上品さはそのままに、ワンポイントの印刷で「自分だけ」の特別感をプラスできるのが魅力です。
プレゼントにも喜ばれそうだと思い、まずは社内テストから始めました。
新人の私が実際に作業して感じたことを、できるだけ専門用語を使わずにまとめます。
公開:2025.10.23
ノベルティにも最適!小さな面でもきれいに仕上げるコツ
ノベルティにネクタイピンを選ぶ会社さんは、上品で長く使えるアイテムを探している印象です。
UVインクジェット印刷は少量から作れるので、イベントや採用フェア、周年記念などのノベルティにも向いています。
小さな面に印刷する時のコツは、三つあります。
一つ目は「位置決めを丁寧にする」こと。
二つ目は「印刷面を水平にする」こと。
三つ目は「素材が動かないように固定する」ことです。
どれも当たり前のようですが、これだけで仕上がりの安心感がぐっと増します。
メッキの輝きを活かすデザインの考え方
ネクタイピンは金属のメッキ仕上げが多く、光を反射してキラっと見えます。
せっかくのメッキの輝きを隠してしまうより、地の質感を「背景」として活かす方が、上品にまとまりやすいと感じました。
今回は白ベタで全面を覆わず、ロゴの形だけを印刷する方針にしました。
メッキの地が見えることで、角度によって表情が変わり、さりげない高級感が出ます。
色はシンプルに一色で。
細い線はつぶれやすいですが、今回は細かな文字も印刷してみました。
準備編:印刷面が水平になるようブロックで調整
印刷面が水平になるようにブロックを使って調整します。
ネクタイピンは裏側に金具があり、置いただけでは斜めになりがちです。
ブロックをいくつか用意し、左右と前後の高さを細かく見ます。
指で軽く押してもカタつかない状態になったら、位置をマーキング。
テーブルと並行に見えるか、目線を低くして確認しました。
ここで妥協すると良い仕上がりにならないため、焦らず何度も微調整します。

実践編:いざ印刷開始
では早速印刷していきます。
機械のヘッドが往復するたびに、少しずつロゴが現れていくのを見るのは何度やってもワクワクします。
今回はワンポイントの小さなデザインなので、印刷時間は短めです。
ただし短いからといって油断は禁物です。
印刷開始直前に、固定が甘くないか、ヘッドの通り道に出っ張りがないかを再チェック。
機械の前に立って、停止ボタンの位置も目で確認しておきました。

印刷中のドキドキ!材料が動かないか見守り
材料が動いてしまわないか心配しながら見守ります。
ヘッドが近づくと、空気の流れで軽いものはわずかに揺れることがあります。
今回は金属で重量があるので大きく動く心配は少なめですが、それでも視線は常に印刷面へ。
もし動いてしまったら、潔く一度止めてやり直す覚悟で臨みました。
無事に最後までズレなく進み、ほっと一安心。

完成!小さくても“おっ”と思わせる一品
無事完成!
シンプルながら「おっ」と思わせる一品です!
ロゴが入るだけで、全体の印象が引き締まります。
メッキの光沢とインクのツヤが重なって、角度によって見え方が変わるのもお気に入りポイントです。
光の下で何度か傾けて、にじみや欠けがないかチェック。
仕上がりを触ってみると段差は控えめで、ジャケットやシャツにひっかかる心配も少ないと感じました。

プレゼントで喜ばれる理由とラッピングの工夫
ネクタイピンはサイズが小さく、箱入りにすると「贈り物感」が一気に出ます。
プレゼントの場面では、色違いで二種類作って選べるようにするのも楽しいです。
メッセージカードに渡す日付や名前を小さく入れるだけでも思い出が残ります。
ラッピングは無地の箱にシールを貼るだけでも十分です。
印刷したロゴと同じデザインのミニシールを作って、箱の角にワンポイントで貼ると統一感が出ます。
ノベルティ向けのアイデアと配り方のコツ
ノベルティでは「受け取った人が使いたくなるか」がポイントです。
会社名を大きく入れるより、シンプルな記号やアイコンの方が日常使いしやすいことが多いです。
裏面やサイドなど普段は見えにくい場所に社名を小さく入れると、さりげなく企業らしさを残せます。
配布の場面では、名刺サイズの台紙に差し込んで渡すと、説明文やQRコードも一緒に添えられて便利です。
数に限りがある場合は、抽選や来場者アンケートと連動させると、イベント自体の盛り上がりにもつながります。
印刷工程をもう少しだけ詳しく。新人の所感メモ
準備は「水平出し」「最終チェック」の流れで行いました。
水平出しでは、ブロックを積んで厚みを微調整するなど、手元でできる工夫が役に立ちました。
最終チェックでは、印刷ヘッドの経路を目で追い、ぶつかりそうな突起がないかを見ること。
ここまでやっておくと、印刷中の心配ごとが減ります。
活用シーンの想定:プレゼントにもノベルティにも
父の日や就職祝いなどのプレゼントにも合います。
社内表彰や営業コンテストの記念品にしても、日常で使えるのが良いところです。
ノベルティでは、スーツを着ない職種の方にも配れるよう、カードケースやペンとセットにするアイデアもありだと思いました。
「使い道が明確な小物」と組み合わせると、受け取った後の出番が増えます。
同じロゴで一点豪華より、色違いで展開して選ぶ楽しさを作るのもおすすめです。
今回の学び。次に試したいことリスト
小さな面ほど、段取りの丁寧さが仕上がりに直結することを実感しました。
とくに位置決めと固定は、焦らずに時間をかけて良かったです。
次は、マット調のメッキや異なる形状のネクタイピンでも試してみたいです。
ロゴの色も、濃色だけでなくあえて同系色にして、光の加減で浮かび上がる表現にも挑戦したいと思います。
ノベルティ用途では、専用の台紙や箱のデザインもセットで整えると、配った時の完成度が一段と上がりそうです。
まとめ:ネクタイピンにUVインクジェット印刷してみた
UVインクジェット印刷なら、ネクタイピンのような小さな金属アイテムにも、さりげないオリジナリティを加えられます。
プレゼントやノベルティとして手に取ってもらいやすく、メッキの輝きを活かしたデザインなら上品さも保てます。
新人の私でも段取りを丁寧にすれば、きれいに仕上げられることがわかりました。
これからも、いろいろな素材や形状に挑戦して、見ていて楽しい印刷例を増やしていきます。
>金属に対するUVインクジェット印刷の詳細はこちら




