タック紙にもいろいろありますが、あるお客様から年に数回頂く仕事では、麻の繊維でできたタック紙が支給されます。
大元は、古くから麻を扱っておられる会社さんの仕事らしいのですが、この紙にUVインクジェット機で印刷したあと、プロッターでハーフカットして仕上げます。
絵柄は毎回何かの飾りに使う物らしいのですが、今回は金魚の絵が1シートに72丁つけられたものです。
ご存じのように麻の繊維は丈夫で硬いので、プロッターでカットするのは一苦労します。
また、麻の繊維が紙全体に均一というわけではなく、紙の部分部分で厚みや硬さが異なります。
プロッターの刃の出し具合や、カットする時の速度と圧力の設定を微妙に調整しながらのカットです。
その上ハーフカットなので、裏面に貼ってある離型紙を切ってしまわない様にもしないといけません。
刃自体も、硬い麻の繊維を何回も切っているとへたってくるので、様子を見ながら交換となります。
今回は400×600ミリ程度の紙を40枚以上カットしました。
苦労はしましたが、仕事を頂き始めた頃に比べると、比較的スムーズに終えることができました。