インクジェット印刷の仕事をしていると、見本品物やカラーチップに色を合わせて印刷してほしいと言う依頼が時々あります。
インクジェット機に送るデータはCMYKの4色のパーセンテージであらわされるので、見た目の色から、その値を作り出さないといけません。
おおよそは、紙に印刷されたカラーチャートと比較して決めることができるのですが、ご注文頂いた印刷対象物と紙とでは、そもそも質感が異なり、全く同じ色を印刷したとしても、見た目は大きく変わります。
まずはカラーチャート通りで印刷してみて、元の見本と比較し、CMYKの値を修整しての繰り返しの作業になります。
見本と全く一緒とはなかなか行きませんが、そのうち近い色は出せる様になります。
ただ、そもそもインクジェット機ではどうやっても再現できない色域の見本であったりすることもあるので、なかなか悩ましい作業になることが多くあります。
以前、色を測る機械の導入を考えたのですが、あまりその頻度が高くないので、見送っていました。
この機械に見本の色を読ませると、色を値として示してくれるのです。
そのままその値で印刷しても、カラーチャートと同様、全く同じ色にはなりませんが、おおよその傾向がさらにつかめるので、最初の部分の作業を比較的、効率的に進めることができます。
そろそろ中古でも良いので買った方がいいかとも思います。