弊社は元々製版用フィルムを作成していたことから、印刷用のデータを作成することが多くあります。
それはUVインクジェット印刷とて変わりません。
もちろん印刷データが支給されて、そこからデータ編集することも多いのですが、現物からデータを起こし、それを様々な物に対してUVインクジェット印刷するということもたきどきあります。
先日は、ある企業のカタログが支給され、そのロゴマークを元にシールを作成するという仕事がありました。
とりあえず、カタログの裏面にあったロゴマークをスキャンし、イラストレーターというソフトの画面上に表示します。
そこから、ロゴに関してはペンツールを使ってトレースしていきます。
また、最近のバージョンのイラストレーターでは、オートトレースといって、ある程度まで自動で画像をトレースしてくれる機能も備わっているので、それも活用したりします。
また、文字の部分に関しては、一般的な書体が使われている場合は、(全く同じ書体があればそれで事足りのですが)まずは、似通った書体で大きさや長体率を合わせて文字を打って、そこから修正するとい様な方法も用います。
(もちろん、一般的な書体でない場合は、文字も全てトレースします。)
また、今回のロゴマークでは、ロゴの部分に白色のボカシグラデーションが入っていたので、それもデータ上で再現しました。
そうしてとりあえず形ができたら、今度は色の問題です。
多くの場合、お客様はできるだけ現物の色に合わせてほしいという要望を持っておられるので、カラーチャートなどを活用しながら色を決めていきます。
ただし、最終的にはUVインクジェット機で印刷した色が支給された現物と合っていなければならないので、実際に印刷する材料に刷ってみてから調整するということは必要になってきます。
物だけが支給された場合、この様な手順を経て、ようやく実際の物に印刷することができます。