裏面に糊と離型紙のついているシール材料のことをタック紙と呼んでいます。
タック紙には色んな種類の物があります。
表面が白色であれば、ターポリンや塩ビ素材の物、PET素材の物が一般的です。
もちろんそれらに赤や黄色、緑、黒といった色がついたカラー素材の物もあります。
それ以外にも銀色、金色、透明、表面の質感もマット調の物やツヤ有りの物等。
それに加えて厚みも様々です。
インクジェット印刷では、タック紙はロールタイプの材料を使用し、溶剤系のインクジェット機で印刷するのが一般的です。
ただし、この場合は、使用できる材料に制限があります。
ロールの材料をセットするタイプのインクジェット機を使うと、同じ素材で大量に安価に印刷できますが、少量で特殊な材料には対応できないのです。
そこで、弊社が持っている様なフラッドベッドタイプのインクジェット機が必要とされます。
フラッドベッドタイプのインクジェット機には、シート状の材料をそのまま機械の台の置いて印刷することができるので、シート状にカットされた状態で材料をセットすれば、材料の種類に関係なくそのまま印刷できます。
ですから、他の印刷方法(シルクスクリーン印刷やオフセット印刷等)で使っている材料を、そのままインクジェット印刷に流用できます。
(もちろん、そこでは密着等の問題があるので、全てが可能というわけではありません。)
これは何もタック紙に限ったことではなく、フラッドベッドタイプのインクジェット機であれば、印刷する台にさえ載せることができれば、とりあえずは印刷することができるのです。
こんなところも、フラッドベッドタイプのインクジェット機の利点です。