UVインクジェット印刷では、様々な物に印刷します。
その中には、当然、製品の外周までインクを印刷しなければならない場合もあります。
製品と全く同じ大きさに印刷することはできないので、製品よりも少し大きめのデータを作って、印刷することになります。
例えば、100ミリ角の品物であれば、100.5ミリ各のデータを送って印刷するという具合です。
その時の位置合わせも問題になりますが、大きめに作った分のインクについても大きな問題が発生します。
製品から外にはみ出したインクは、個数が少ない場合は、印刷後にスクレパー等で取り除けば良いのですが、個数が多い場合は、何度も繰り返し印刷していると、そのはみ出したインクが積み重なって、だんだん高くなってきます。
印刷する物が薄い場合、ある程度の高さになると印刷に支障をきたすようになります。
個数が多い場合は、ジグを使用することも多いので、そのジグにインクがへばりついて、取り除くことが困難になる場合もあります。
また、周囲にへばりついたインクと、製品に印刷されたインクが一緒に固まってしまい、印刷した製品を外す時に、品物の外のインクに引っ張られて、品物についているインクが割れてしまうということも起こります。
それらのトラブルを避けるためには、何度か印刷するたびに、はみ出して固まってしまったインクを取り除く作業が必要になります。
外周部いっぱいまでインクをのせなければならない量産印刷には、そういった苦労がつきものです。