弊社が(ほぼ)毎月発行している「蔵所写真工芸ニュース」。
今回ご紹介するインクジェットサンプルは、100均で買ってきたボールペンに、目盛りを印刷した物です。
今回サンプルに採用して知ったのですが、100均で売っている黒のボールペンはなんと10本で100円。
消費税を入れても1本11円です。
ノック式で使い勝手も悪くなく、書き味も特に問題ありません。
あまりの安さに驚きました。
UVインクジェット印刷のサンプルにするために印刷したパターンは、ミリ単位の目盛りです。
10ミリごとに数字を入れて、物差しとして使える様にしました。
透明な本体に何色で目盛りを入れたら使い勝手が良くなるか何度か試しました。
最初は白で印刷してみたのですが、白い紙の上では目盛りが視認しづらく役に立ちません。
逆に黒の目盛りにすると、白い紙の上では良いのですが、それ以外の所ではやはり見づらくなってしまいます。
最終的には少し太らせた白線の上に赤色の目盛りを入れました。
これならある程度オールマイティに使用できますし、見た目もまあまあです。
インクジェットサンプルにする以上、インクの密着が気になるところですが、全く問題ありませんでした。
商品が入っていた袋を見ると、素材は「AS樹脂」とあります。
聞きなれない素材だったので、実際に印刷してみるまでわかりませんでしたが、プライマーも使う必要なく、とても良く密着してくれました。
(細い目盛りの印刷を爪でガリガリひっかいてもびくともしませんでした。)
「AS樹脂」をググってみると、「アクリロニトリスチレン」の略とのことで、「ポリスチレン」の改良版という風に書かれています。
確か「ポリスチレン」はUVインクジェットのインクが良く密着したはずです。
なので、これも問題なく密着したのでしょう。