インクジェット印刷全般に言えることなのですが、印刷時のホコリ対策は重要です。
インクジェット印刷はその印刷の仕組み上、印刷自体にとても時間がかかります。
印刷している間に材料の上に空気中のホコリが付着し、その上からインクが噴射されると不良が発生することになります。
実際にはホコリの上から印刷された場合でも、肉眼では全くホコリが見えず、不良にならない時もあるのですが、印刷する材料によってはちょっとしたホコリでも目立って不良になる場合もあります。
印刷対象物を印刷台にセットし、印刷を始める前にはゴミ取りローラーなどでホコリを除去し、目視でホコリの有無を確認してから印刷を開始します。
しかし、印刷時間が長いと、その間に空気中のホコリが付着してしまうのです。
弊社では、ホコリ対策として、室内にビニールカーテンを設置して、インクジェット機のある場所とそれ以外の場所を区分けしています。
また、ビニールカーテン内に市販の空気清浄機を置いて常時稼働させています。
特に樹脂製品の場合は、静電気がホコリの付着に大きく関係するので、インクジェット機には購入時のオプションとして除電機を取り付けています。
静電気は湿度が低いと発生しやすいので、加湿器も置いて、特に冬場は加湿にも気を使っています。
しかしながら、特にホコリの目立ちやすい材料では、全く誇りによる不良を出さないということはできていません。
ホコリとの戦いはまだまだ続きます。