某タイルメーカーからUVインクジェットプリントの依頼を受けました。
そのメーカーは住宅や大きな建築物用の巨大なタイルから、一般的な大きさのタイルまで取り扱っています。
そのメーカーのタイルは、元々とても大きなサイズで作成されるのですが、必要な大きさに切りだす際、どうしても端材が多く発生するらしいのです。
その端材を活用することができないか色々試行錯誤されていたようなのですが、今回、時計の文字盤の試作をしてみたいということで、ご依頼いただきました。
タイルはそのままではUVインクジェットのインクは全く密着しません。
ただ、以前に何度かインクジェットサンプルを作ったことがあったので、前処理とプライマーインクの組み合わせで密着させることができるのはわかっています。
弊社でデザインデータを作成するところから始めます。
タイルといっても、その表面には大理石等の表面を模した柄が焼き付けられていて、色も真っ白なものからほとんど黒に近い物、ベージュ系の色のものまで様々です。
UVインクジェットで印刷する際には、文字や目盛りは黒や白、そして、そのタイルメーカーのロゴをロゴカラーのブルーで、との色指定がありました。
弊社でデザインした校正データを提出して、修正作業を経て、いくつかのデザインが決定したのですが、正直言って、それらの色や模様のついたタイルに印刷してどのようなイメージになるのか不安がありました。
しかし、実際にUVインクジェットで刷ってみると、思った以上に文字や目盛りがくっきりはっきり印刷されて、「これなら商品としていいかも」と思えるような仕上がりになりました。
早速、タイルメーカーのお客さんに発送して、その評価を待ちたいと思います。