弊社はもともと製版用フィルムを製作するところから始まった会社です。
私の父が創業し、私が入社したン十年前は、アナログフィルム全盛の時代で、大きな製版用カメラや反転プリンターを使用し、天面がガラスでできた修正台に職人さんが張り付くようにしてアナログのフィルムを切り貼りしていました。
今ではほぼ全ての作業がデジタルになりましたが、最終的に納品する物がフィルムと言う点では、昔と変わりありません。
我々がPCで編集したデジタルデータをイメージセッターという機械に送り、その機械がレーザーでフィルムに描画していきます。
描画後のフィルムは、描画機と接続された自動現像機に送られて、現像液、定着液、リンス液が入った槽にローラーで送られて順番に入っていき、最後に乾燥されて出てきます。
なので、アナログ時代と同じぐ、現像機の液がへたっていれば現像不良になりますし、あるいは液そのものやフィルムを搬送するローラーが汚れていたりすると、出てくるフィルムにゴミが付着して汚れてしまいます。
先日も、出てくるフィルムがなんとなく青から紫がかっているなと思っていると、フィルムに小さな水垢が多数付着するようになってきました。
数が少ないうちは、チェックするときにふき取っていたのですが、だんだんひどくなってきて、そんなことも言ってられなくなりました。
実用的には問題ないと思われたのですが、見た目には非常に良くないし、ほっておいてひどくなってきたら、実用的な問題にもなりかねません。
なので、定期的な清掃の予定を繰り上げて、現像液の交換とローラーの清掃を平日に行いました。
そうすると、フィルムが青紫がかる現象も起こらなくなり、フィルムに付いていた汚れもほとんど発生しなくなりました。
それぞれのはっきりした原因はわからなかったのですが、結果からすると、液やローラーの汚れに原因があったようです。
デジタル全盛の世の中ですが、まだまだこんなことをやってます。